昭和生まれオタクの生活

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【遊戯王ZEXAL】N・As・H Knightのネーミングについて語る

深淵のデュエリスト編での待望のナッシュ(シャーク)強化、おめでとうございます!

そしてそれに伴う待望のナッシュプレマ実装(手に入れられるとは言ってない)が先程発表されて気が狂いそうです。神代兄妹プレマ持ってるけど(ふつうに応募して当てた)別の方向で入手難易度高くしないでほしい!!!(切実)

www.yugioh-card.com

ナッシュを象徴するモンスター《No.101 S・H・Ark Knight》の後継と言えるカード《N・As・H Knight》(ネフィル・アサイラム・ヘット・ナイト)も発表されました。カード名でも《No.101 S・H・Ark Knight》のオサレさを受け継いだ《N・As・H Knight》はファンから見て感動しかしませんね。 

というわけで、アニメ放送当時からナッシュや彼の使用モンスターのネーミング考察をしていたので、いろいろ言われているそのネーミングについて考察していきたいと思います。

 

N ―ネフィル

遊戯王では《エルシャドール・ネフィリム》等でおなじみの「ネフィリム」の単数形がネフィルになります。このネフィル(ネフィリム)はノアの方舟伝説にも名前の見られる、旧約聖書に登場する巨人族の種族名になります。

元々の意味は「天から落ちてきた者たち」らしく、アニメ遊戯王ZEXALのバリアンの設定から、こちらの方の意味で使っていると思われます。

 

As ―アサイラム

「深淵のデュエリスト編」のポスターの煽り文に「満たされぬ魂を救済せよ!」とあることから、やはり英単語「asylum」を「救済」の意味で使っていることがついさっき明らかになりました。*1

アサイラムには避難所という意味もあることから、これを方舟と解釈している…というのはアニメでの《No.101 S・H・Ark Knight》の効果名「エターナル・ソウル・アサイラム」からも解釈できます。アニメでは吸収効果を受けたモンスターは《No.101 S・H・Ark Knight》の船体=方舟の中に格納される演出がされていました。

anime.dmkt-sp.jp

アサイラム=映画配給会社説について

さて、アサイラムはサメ映画配給会社を意識しているかしていないかで遊戯王カードwikiでも編集戦争が勃発していて笑いましたが、前述の通り元々アニメZEXAL本編で《No.101 S・H・Ark Knight》の吸収効果名が「エターナル・ソウル・アサイラム」なので、アサイラムという言葉をこのカードにつけた理由というならそちらでしょう。

ただ「エターナル・ソウル・アサイラム」という効果名を《No.101 S・H・Ark Knight》につけた時点で映画配給会社を意識したかどうかは、個人的には「意識している」と思います。

日本の動画サイトやSNSを中心にシャークネードが話題になったのはゼアル終了直後の2014年の夏です。それ以前のアサイラム社の配給映画には「ダブルヘッド・ジョーズ」があり、《ツーヘッド・シャーク》や《ダブルフィン・シャーク》の元ネタはこれではないかと言われています。《シャクトパス》といい、シャークさんの使うカードは明らかにB級サメ映画がモチーフになっているものもあります

そのため《No.101 S・H・Ark Knight》が登場した2013年時点で制作サイドが「サメ映画配給会社としてのアサイラム社」を認識している可能性は十分にあり、且つナッシュやNo.101のモチーフ(方舟やキリスト教関連)としての意味も通る英単語であるため、ダブルミーニングとしてつけた…ということも十分考えられます。

時系列としてはゼアルのほうが先になってしまいますが、アサイラム社作成の「シャークネード2」の英語原題は「Sharknado 2: The Second One」になります。「ザ・セカンド・ワン」が《RUM-七皇の剣》の「ザ・セブンス・ワン」と似ているのが面白いですね。(シャークネード2は2014年公開で《RUM-七皇の剣》がアニメに登場したのは2013年です)

もう一つの説、洋楽ロックバンド元ネタ説

また「エターナル・ソウル・アサイラム」の元ネタとしては私は2014年当時洋楽ロックバンド説も考えていました。(というかシャークネードが話題になる前まではそっちのほうがネタ元だと思われていた)

これもまた《RUM-七皇の剣》との関連するのですが、「ザ・セブンス・ワン」の元ネタは「TOTO」というアメリカのロックバンドの「ザ・セブンス・ワン~第7の剣~」というタイトルのアルバムだという説があります。

アメリカのロック繋がりで「ソウル・アサイラム」というロックバンドが存在するため、そちらが「エターナル・ソウル・アサイラム」のネタなのではという説です。
遊戯王ZEXALでシリーズ構成を務めている吉田伸が洋楽ロック好きで、ネーミング等をそこからとっている場合があるというのは、漫画版遊戯王ZEXAL7巻のインタビューページで明らかになっているため、この説もわりといいセン行っているのではないかと思います。

 

H ―ヘット

2021/11/28に公式から《N・As・H Knight》の設定画が公開されて、ようやく私の中でヘットの意味するところが明確になりました。(設定画公開前の記事内容も下に公開前予想として残しておきます…)

実際のカードイラストではわかりにくかった船体の後方部分…車輪が強調されたデザインを見るに、《N・As・H Knight》の全体的なデザインモチーフは「戦車」です。馬ではなく2頭の鮫が牽引する二輪の車ですね。

そして戦車はタロットカードでは「7」番のカード番号を冠し、ヘブライ文字では「Η(ヘット)」が当てはめられます。つまり、《N・As・H Knight》の「Η(ヘット)」は「戦車」を意味する、と解釈します。

「戦車」は元からバリアン七皇と関係が深いモチーフです。バリアン七皇の名前の元ネタは北斗七星の星の名前だというのは有名ですが、北斗七星はヨーロッパ等では戦車(チャリオット)に見立てられています。チャリオットは通常2輪の馬車で2頭立てで1人乗り、と《N・As・H Knight》の設定画と一致します。

《CX-冀望皇バリアン》の攻撃名も「ランドチャリオッツ・スラッシュ」なので、北斗七星=戦車ということはアニメから既に意識されています。

 

anime.dmkt-sp.jp

 

また《No.101 S・H・Ark Knight》の命名規則にのっとると、○・○・○の最後の○の部分がArk(方舟)とH(戦車)で乗り物を表している…(カオスエクシーズチェンジで乗り物の名前ではなくなる)という共通項も見いだせるようになります。

ツイッター等では「シャークの乗っていたバイクのようなものがモチーフでは?」と言われていますが、あれはタイヤが一輪で前方の尖ったパーツも1つなので《N・As・H Knight》の直接のデザインモチーフとしては弱いと感じます。

設定画公開前予想

ツイッターで情報出たときに盛大に「ヘッド(Head)」に空目しました。

今回で一番解釈が分かれるところだと思いますが、個人的にはヘブライ文字の「H(heth)」を推します

ヘブライ文字のは見た目通りアルファベットのHに対応します。そしてこのHという文字を私はギリシア文字に更に読み替えます。(ぶっとび理論)

ギリシア文字のΗ(イータ・小文字はη)も見た目はHと同じです。そしてナッシュとこのギリシア文字のΗは実は縁が深いのです。

バイエル符号という恒星の命名法があります。
これは星座ごとに、主に等級順にギリシア文字で順番にα、β、γ……と振っていく命名法です。
「ナッシュ」という名前の元ネタである星の名前「ベネトナシュ」をこのバイエル符号で表記したものが「おおぐま座η星」になります。(北斗七星は柄杓のうつわ側の先端から順番にギリシア文字を振っていて、ベネトナシュは七番目なのでη星)

つまりη=H(ギリシア文字)=Hという文字自体がおおぐま座η星=ベネトナシュのことを指している、という説です。

ナッシュやNo.101は設定にキリスト教関連のモチーフが多いため、Hという文字を聖書と関連深いヘブライ語読みして「ヘット」としたのではないでしょうか。

日本人特有のローマ字脳だとHをイータもしくはエータと読むよりはヘットと読むほうがイメージしやすいですしね。私だけかもしれませんが…。

 

Knight

KnightのKはKamishiroのK説が最近にわかにアツイ(ええ…)

そもそも海外版の《No.101 S・H・Ark Knight》、《CNo.101 S・H・Dark Knight》にはKnightがつかないので命名的にはそれほど重要じゃない説、あると思います。

 

まとめ

それぞれの言葉の意味をあわせると、ポスターのアオリ文通り「満たされぬ魂(=バリアン)を救済する方舟であり戦士であるナッシュ」ということになり、正にナッシュの名を冠するに相応しいカードですね。カードデザインした人、ちゃんとアニメを見ているというかナッシュのこと…好きなのか…?!?!

《CNo.101 S・H・Dark Knight》ポジションっぽいもう一つのパッケージモンスターのネーミングにも期待が高まりますね!

もろにナッシュを意識したデザイン(ティアラとか付いてる)のため、ナッシュと読めなくなることはなさそうですが、果たして…?

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*1:2021/10/29追記:公式ツイッターをソースとして以下に引用しました