【アニメ感想】呪術廻戦「懐玉・玉折」を見たら夏油傑を病院に連れて行きたくなった
五条悟と夏油傑を異様なまでにピックアップした放送前プロモーションを見ながら「なんか変なアニオリ追加したりして渋谷事変の手抜かれたりしないかな…」と不安になっていた五条悟の過去編「懐玉・玉折」。全体的には原作に忠実でテンポも悪くはなく(25話の間延び感と29話の巻き感はちょっと不満)、OPやバトルのアニメーションも良かったです。
OP、圧倒的な爽やかさと人の心が全くないハンドクラップ挿入、非常に呪術廻戦らしい。
間延びした初手アニオリ引き伸ばしパートの中で圧倒的に私の琴線に触れたのはWindowsXPでした。すごい、この時期のWindowsXP感が出てる!(??)
原作の時点でわりと「2006年」の雰囲気が出てるのですが、WindowsXPの描写は原作にはなかったのでここでぐっときてしまいました。
けど夏油のガラケーは多分もっと小さかったと思うよ!今の巨大化したスマホを基準に作画してしまったんだろうか…。
原作を読んだとき、私は伏黒甚爾の声は東地宏樹や小山力也といったWJ作品父親役定番ともいえる声のイメージだったので、子安武人という発表があったときは驚いたものです。あんなフィジカルギフテッド男にわりと優男のイメージのある子安を?!?!
※私はテイルズオブジアビスのジェイド・カーティス(CV:子安武人)をはじめ、遊戯王GXの斎王琢磨(CV:子安武人)、ガンダムWのゼクス・マーキス(CV:子安武人)が好きなタイプの女です
しかし実際本編で見てみると、「伏黒甚爾、えっちだな……」という感想が込み上げてきて仕方ない、そんな新しい甚爾の魅力に気づける演技でした。
後述の五条悟と夏油傑の関係といい、なんかこのアニメ原作では気づかなかった新たな視点が開ける…。
グッズ展開が異様にあった灰原(原作の展開を知っているとグッズ展開されていること自体に首を傾げなんともいえない気持ちになる)も結局アニオリはほぼなく、彼の術式が分かることもなかったのにビックリしました。テンポを損なうのでべつにいいのですが(私は劇場版の京都校&七海アニオリシーンも正直好きじゃない)、グッズ展開に関してなんとも言えない気持ちが更に増すことになり困惑ですよ。
あとナナミン、「ツダケンが高校生の演技してる…!」って言われてたけど遊戯王・テニプリ世代が悲しむからやめろ!!!!!!(2006年、戻れない青い春)
アニメ化の際に最もピックアップされたのは「五条悟と夏油傑」、この2人の関係性だと思います。私も原作を読んだときに、「この2人は甚爾によって引き裂かれてしまったんだ…2人だけなら最強のままでいられたのに甚爾が横から全て壊したんだ…」と思ったものですが、アニメを見て「五条悟はともかく、夏油傑は甚爾がいなくてもいずれ五条悟と一緒にいることに耐えられなくなっただろう」という新しい解釈にたどり着いてしまいました。
アニメでは五条悟VS伏黒甚爾以降の夏油傑の様子が非常に病的に描かれています。
OPにもある拍手のシーン()では異様なほどの眼振が見られ、その後の学園生活のシーンでも目元には濃いクマが浮かび、顔色も悪いです。
誰か夏油傑を病院に連れていけ!!!
どうして誰も夏油に病院を勧めないんだ?!?!
私は以降ずっとそう思いながらアニメを見るハメになりました。
視聴者に対してわかりやすいようにという表現でしょうが、五条も、家入も、九十九も灰原も、なんなら夜蛾も、誰も夏油の体調を心配しない。五条の「ソーメン食い過ぎた?」という原作にあるセリフも「いやそれどころじゃねえだろ!?!?!」となってしまいます。
そして夏油が限界を迎え、五条と新宿で再会する頃にはすっかり夏油の顔色は良くなりクマも消えていました。
そこで私は思いました。
「夏油傑は五条悟と一緒にいるべきじゃなかったんだ」、と。
この結論に達してしまったのは、果たして原作の時点からそうだったのか、それともアニメの解釈・描写に私が引きずられてしまったのか。
未だに本当にこのアニメの描写から導かれてしまった、私の結論に納得して良いものなのか悩みます。
五条はたぶん夏油とずっと一緒にいたかったでしょう。でも夏油はそうじゃなかった。
夏油はもう五条の隣にいられなかった。ずっと隣にいつづけたら夏油は本編とは別の形で壊れてしまっていたでしょう。
それが私の選んだ結論…(夏油傑風)。
といわけで渋谷事変も気合い入れてやってくれると嬉しいです!!
あと毎回ぷよクエの呪術廻戦コラボCMが流れたのが面白かったです!!復刻コラボじゃなくてちゃんと新規カードも作れよ!!(五条悟を1から引いて★7にしながら)