【呪術廻戦】特級呪術師・夏油、九十九、乙骨は領域展開が使えるのか
初めに結論から言ってしまいますが、この記事の内容は端的に言うと
「調べてみました!わかりませんでした!」です。
それでも良い方、作中に散らばるヒントから見える可能性をちょっと聞いてやろうじゃないかという方のみ見ていただければと思います。
4人の特級呪術師、五条悟・九十九由基・夏油傑・乙骨憂太。
五条悟は領域展開を使えることが知れ渡っていますが、他の3人は領域展開が使えるのでしょうか? 作中描写や公開されている設定から予想してみました。
前提:領域展開が使用できる条件
領域展開に術師が到れる条件として、「結界術の才能がある」「結界術が行使できる」というのが大前提だと私は考えています。(詳しくは下記の記事参照)
なので、今回の予想では作中描写で「結界術が使えるかどうか」を判断し、それを参考にして予想を立ててみます。
夏油傑
夏油は作中で複数回“帳”を降ろしているので、結界術を行使することができるのは確実です。しかも0巻2話では伊地知の“帳”の上に重ねて気づかれずに別の帳を降ろすという高度な技術を持っていますので、結界術の才能に恵まれているのでしょう。
作中描写を見ていきます。
高専3年の時点では、同級生である五条は領域展開未習得でした。
五条悟:
後の課題は領域と長距離の瞬間移動かな
――呪術廻戦 76話より
この時点で夏油は「五条より実力が劣っている」ため、高専時代の夏油が領域展開できていた可能性は低いと言えます。
しかし高専2年の時点で夏油は「簡易領域」を使用する呪霊を取り込んでいます。
伏黒甚爾:
仮想怨霊…質問に応えるまでお互いに不可侵を強制する簡易領域か
――呪術廻戦 73話より
この仮想怨霊(口裂け女っぽい)の「簡易領域」はシン・陰流「簡易領域」とは異なり、どちらかというと日車の領域展開「誅伏腸死」に近い「ルール強制のみを必中とする」領域を意味すると考えられます。
取り込んだ呪霊が領域展開を使えるのならば、自分が領域展開をしなくとも呪霊に領域展開をさせたほうが呪力消費や生得術式の使用不可時間等のデメリットを自身が負わずすみます。呪霊操術は手数の多さが強みなので、「領域展開を使用する呪霊」を連続して畳み掛けるということも言ってしまえば可能なのです。この戦法は、夏油自身が領域展開を行うと不可能になります。
なので夏油というか呪霊操術は自分自身で領域展開を習得するメリットがあまりないといえるでしょう。
実際、生死を賭けるレベルの乙骨戦でも夏油は領域展開を使用しませんでした。
予想
夏油は領域展開に到れる可能性は十分にあるが、そもそも呪霊操術師は自分が領域展開するメリットがあまりないので習得する必要がないので領域展開を習得しなかった
九十九由基
九十九は「簡易領域」が使えることが明らかになっているため、結界術を使用することができます。
東堂の領域から身を守る術
九十九由基直伝簡易領域の展開――呪術廻戦 130話より
しかし呪術廻戦では「領域展開ができるならば簡易領域ではなく領域展開を使用したほうが良い」ため、「九十九が簡易領域を東堂に教えられる程度には使用できる=領域展開ができる」には必ずしもなりません。
作中で簡易領域を使うキャラは領域展開未習得ばかりなので、逆に簡易領域の使用描写がある=領域展開は使用できない、と考えたほうが自然です。
シン・陰流以外の「簡易領域」の可能性
しかし実際に九十九がシン・陰流「簡易領域」を発動したシーンはありません。先述の東堂が真人の領域展開に対抗しようとするシーンも、東堂がシン・陰流「簡易領域」をするのが描かれたわけではありません。
呪術廻戦では「簡易領域」というとシン・陰流「簡易領域」を指す場合がほとんどですが、一部例外もあります。それが「懐玉編」での甚爾のセリフです。
伏黒甚爾:
仮想怨霊…質問に応えるまでお互いに不可侵を強制する簡易領域か
――呪術廻戦 73話より
この「簡易領域」は夏油の考察のときに書きましたが、シン・陰流「簡易領域」とは異なる「ルール強制が必中」のみの領域展開です。
そのため、東堂と九十九が使う「簡易領域」は口裂け女の仮想怨霊のものに近い意味の可能性もあります。こちらの場合は日車の領域展開と仕組み上は同じ「必殺の術式が付与されていないだけの領域展開」になるので、「領域展開が使用できる」ということになります。
また九十九は天元と何度も関わっているような描写が多く見られます。結界術にも詳しいようですので、今後領域展開を披露する可能性は十分あるでしょう。
予想
九十九は今後領域展開を使用する可能性は十分にある。
乙骨憂太
特級術師の中で唯一作中で結界術を使用している描写がないため、「結界術を使えるかどうか」からまず考察する必要があるのが乙骨です。
乙骨の能力は里香の解呪後どういうものになっているのか全容がつかめていないのですが、ここで私はファンブックの「呪術センス」のステータスに注目しました。
呪術センスのステータスは、10点満点で上位層は
東堂・乙骨:10
伏黒・秤・メカ丸:9
となっています。
乙骨と秤の能力の詳細が分かっていないので、東堂を基準として「伏黒とメカ丸が何故9なのか」を考えます。
伏黒とメカ丸にはある共通点があります。「結界術を独力で使えない」ことです。
伏黒恵:
結界術ってのは難しいよな
いつまでたっても現実空間にスケールの異なる疑似空間を重ねる感覚がつかめない――呪術廻戦 170話より
与幸吉:
コレにはあの呪術が封じられている
俺ではこのやり方でしか術を成立させられなかった――呪術廻戦 82話より
対して東堂は簡易領域が使える=結界術が使えることが分かっています。
東堂の領域から身を守る術
九十九由基直伝簡易領域の展開――呪術廻戦 130話より
東堂と伏黒・メカ丸の差の「1点」は、結界術の才能なのではないでしょうか?
そうすると東堂と同じ10点の乙骨も、結界術の才能を持っている可能性があると考えられます。
乙骨は東堂にはない「反転術式(しかも他者を対象にできる)」があるので、そちらのほうが加味されて10点になっているのかもしれませんが、結界術の才能があるという可能性は高いと言えるでしょう。
解呪前の能力として「無条件の術式コピー」というものがあるので、生得術式以外の術式をゼロから己の内に構築する能力も高いと予想できます。
羂索からの評価
しかし乙骨で気になることは、「羂索からの評価が低い」ことです。
羂索は自身が卓越した結界術の使い手であること、シン・陰流「簡易領域」を高く評価していることから、結界術の使い手への評価が高いのでは? という考察を以前からしています。
しかし羂索は乙骨をこう評価しています。
羂索:
乙骨憂太か 私はあの子にそこまで魅力を感じないね
無条件の術式模倣 底なしの呪力
どちらも最愛の人の魂を抑留する縛りで成り立っていたに過ぎない
残念だけど乙骨憂太は君になれないよ――呪術廻戦 90話より
乙骨が領域展開を使えるならば、羂索からの評価が低めになるでしょうか? このあたりが乙骨が領域展開を使用できると断言できなくなってくる所以になってしまいます。
予想
乙骨は結界術の才能がある可能性は高いし、領域展開を使える可能性も高い。しかし羂索のセリフが引っかかる。
まとめ
特級を冠する夏油・九十九・乙骨。その全員が領域展開を使用できる可能性はあります。既に死んでいる夏油を除いて、九十九・乙骨はこれから先の展開で領域展開が見れるかもしれません。
私は呪術廻戦を読み始める前に「みんなまず領域展開してから戦うんだろうな~!」と思っていました。しかし実際読んでみると領域展開使えるキャラが少なすぎてビックリしました。
死滅回游編では、日車のような領域展開の使い手も出てきたことから、私がはじめに思っていたような戦いが見れる可能性も増してきたと思います。
これから先の展開が楽しみですね!